膀胱炎の症状と治療ガイドについて

 膀胱炎は、女性がなりやすい病気です。一度発症してしまうと、繰り返すことが多い病気なので、なったことのある人は再発しないように、その他の方は予防をしっかりとしておくことが大切です。膀胱炎の症状と治療ガイドでは、膀胱炎の原因や症状、種類、治療、膀胱炎のよくある疑問についてなど、詳しく解説しています。もしかしてこれって膀胱炎?と思ったら、しっかりと治療することが大事です。膀胱炎の種類によって、処方される薬も違いますから、もしかして?と思ったらまず病院で受診してみるとよいでしょう。

膀胱炎の症状と治療ガイド 新着情報

急性膀胱炎の原因菌についてですが、これは大腸菌が70%から95%を占めています。その他にも、ブドウ球菌属やプロテウス、肺炎桿菌属、そして腸球菌属などの細菌が認められていることがわかっています。10%から15%の症例をみてみると一般検査で一般の細菌が証明されないこともわかっています。そしてクラミジアやウレアプラズマ、マイコプラズマなどの関与も考えられているようです。

急性膀胱炎の原因となる大腸菌は、多くの抗菌剤が効果をみとめられていますが、ペニシリン系の薬剤に対する耐性菌がだんだんと増えてきているようです。ニューキノロン系や新経口セフェム系の薬剤の耐性菌はほとんどないこともわかっています。急性膀胱炎の26%は、2週間以内に自然に治癒するといわれています。抗菌剤の内服は短期間でも十分だと思われています。

欧米においては、ST合剤やサルファ剤などの薬剤がはじめに選択される薬として推奨されています。しかし、わが国においては、これらの薬剤には使用制限がありますので第二選択の薬剤となっています。ペニシリン系薬や第一世代セフェム系薬によっておこなわれる短期間の治療では膣や腸内に残存した大腸菌により早期の再感染が起こることが指摘されています。

急性単純性膀胱炎というものは腎臓や膀胱になにも疾患がなくても発症する膀胱炎のことです。おもに性的活動期の女性に多くみられるもので大腸菌が原因になることが多いそうです。そして抗菌薬(抗生物質)が良く効きます。急性単純性膀胱炎は、20~40才の女性の25~35%が罹患するといわれており、感染症としては比較的軽症のものです。

急性単純性膀胱炎は治療も簡単と考えられていますが、症状の持続は平均6.1日くらいです。平均2日から4日は日常活動の制限があります。そして平均1日から2日は就業の制限などがあります。また平均0.4日の臥床がみられるというデータもあります。そのため社会的な損失は決して少なくありません。病気の診断は、頻尿(尿の回数が増える)や排尿痛(排尿時の痛み)、尿の混濁、残尿感、膀胱付近の不快感などの症状などがあげられます。

そして尿の検査をおこない膿尿(尿の中の白血球)、細菌尿(尿の中の細菌)が見つかると急性膀胱炎と診断されることになります。発熱や全身倦怠感などの重篤な症状はないため血液中の白血球増多や血沈の亢進、CRPの上昇などの炎症所見がないことから腎盂腎炎と区別することができます。細菌尿は尿中の細菌が104CFU/ml以上で膿尿については尿中の白血球数10個/mm3以上が基準となっております。

クランベリーは、女性の繰り返す膀胱炎の予防として、注目されています。クランベリーとは、ブルーベリーに似た赤く小さくすっぱい実です。日本ではあまり有名ではなく、生の実が売っていることはまずありませんが、アメリカでは、古くから使われている果実です。クランベリーには、抗酸化作用や殺菌・抗菌作用があるといわれ、細菌感染により引き起こされる膀胱炎や尿路感染症の予防に効果があるとされています。

クランベリーには、アントシアニンやプロアントシアニジンというポリフェノールが、含まれています。ポリフェノールは果実に多く含まれており、その中でも、含有量が多いとされるのが、ブルーベリーですが、クランベリーはブルーベリーの約2.5倍ものポリフェノールを含んでいます。ポリフェノールは、活性酸素を減らし、抗酸化作用があります。

また、クランベリーは、強い殺菌作用と老廃物排出作用があるキナ酸という成分を含んでいます。キナ酸は、肝臓で代謝されると、酸性の馬尿酸という物質に変化し、尿を酸性に保ってくれます。クランベリーに含まれるポリフェノールやキナ酸によって、膀胱などの尿路や尿中の細菌の感染・増殖を防いだり、尿路に菌が付くのを予防してくれるといわれています。

日本でクランベリーを摂るには、ジュースやサプリメントがあります。また、クランベリーは、膀胱炎を予防するだけでなく、コレステロール値が上がるのを予防したり、シワやシミ対策も期待されています。さらに、ビタミンCも多く含んでおり、美白効果もあり、女性には、うれしい一品ではないでしょうか?ただし、膀胱炎の症状が出てきたときには、泌尿器科などを受診し、治療をしましょう。