出血性膀胱炎とは、肉眼で見えるほど尿に血が混じっており、白く濁る膿尿の症状がない膀胱炎で、急性出血性膀胱炎とも呼ばれます。出血性膀胱炎の原因は、ウィルスや細菌、抗がん剤の投与、食物や薬のアレルギーなどですが、ウィルス性のものが多く、一般的に出血性膀胱炎といえば、ウィルスが原因とされます。子供がかかりやすく、アデノウィルスによるものが一番多くみられます。
アデノウィルスによる出血性膀胱炎では、排尿時に痛みがあり、真っ赤な血尿が出ます。アデノウィルスに効く薬は今のところ無く、出血性膀胱炎も自然治癒になります。水分を十分に取り安静にすれば、症状は数日で改善され、尿検査の潜血反応も10日ほどでなくなります。
その他の症状としては、残尿感や、微熱程度の発熱がある場合もあります。子供の場合、症状を口で言うことができないことがあります。トイレに行く様子がおかしい時は、早めに小児科を受診しましょう。出血性膀胱炎の診断方法は、尿中の赤い色は血液なのかどうかの確認と、膀胱炎の時に出てくる細胞の有無の確認などが行われます。また、尿のウィルスの種類を検査し、原因となるウィルスを検査することもあります。
薬剤による出血性膀胱炎では、白血病の治療に使われる抗がん剤のエンドキサンなどにより、出血性膀胱炎を起こす場合があります。軽い血尿には、止血剤を使用したり、原因の薬剤を中止することで、改善されますが、症状が重い場合、血尿中で血液が塊となり、尿閉を起こしたり、膀胱萎縮か起こることもあります。薬を服用中は、水分を多めにとり、たくさん排尿し、膀胱炎を予防することが大切です。
膀胱炎には、細菌を殺すための抗生物質や抗菌剤などが使われます。早い人は薬を飲んでから1日、通常では2~3日くらいで痛みやトイレが近いといった症状は軽減されていきます。ただ、症状はよくなったとしても細菌が生き残っていることがありますので、膀胱炎の程度や年齢、持病などによっては3日から1週間ぐらいは薬の服用を続けるのが基本です。
それと同時に、膀胱炎の治療や予防にも非常に大切なのが日常生活の注意だといえるでしょう。次のような点に注意をするようにしましょう。まずは治療中は刺激物やアルコールは避けるようにします。アルコールや刺激物は、炎症を悪化させてしまいため、膀胱炎の治療中は避けたいものです。そして治療中は、セックスも避けるようにします。セックスは細菌感染の原因ともなるので、治療の間は避けるようにしましょう。
膀胱炎の人の場合は、排尿時の痛みが辛いので、ついつい水分の取り方を控えてしまいがちですよね。しかし、尿がたくさん膀胱にたまればたまるほど痛みもやわらいでいきます。水分を控えるほど痛みは強くなってしまうのです。また、普段から尿をたくさん出すようにすることは、菌を洗い流して膀胱炎を予防するためにも大切なことなのです。一日1.5リットルぐらいの水分を補給することを目安にしておきましょう。
