夜尿症(おねしょ)

夜尿症とは、5〜6歳を過ぎても、夜におねしょをしてしまうことをいいます。夜、寝ているときに無意識に排尿することを夜尿(おねしょ)といいます。夜尿(おねしょ)は、夜、寝ているときに作られる尿の量と、膀胱の大きさのバランスが取れていないために起こります。夜尿(おねしょ)は、2歳で2人に1人、3歳で3人に1人、4歳で4人に1人というように、大きく成長するにつれて、減っていきます。4〜5歳までは、発達の途中なので、夜尿(おねしょ)をしても問題ありません。しかし、5〜6歳を過ぎても月に数回以上夜尿(おねしょ)がみられる場合、積極的に治療をする必要が出てくるということで、夜尿症と診断されます。

 

夜尿症には、乳児期から継続している一次性と、一度夜尿が止まったのに、再びするようになった二次性があり、また、「多尿型」、「膀胱型」、「混合型」に分かれます。多尿型は、夜間の尿量が多いタイプです。膀胱型は、膀胱の大きさが小さく、尿を溜める力が弱いタイプです。混合型は、夜間の尿量が多く、膀胱が小さいタイプです。

 

夜尿症にはいろいろな原因があります。夜間の尿量が多い場合、睡眠中の尿量を抑える働きをする抗利尿ホルモンが、十分に分泌されていない可能性があります。膀胱の機能発達がまだ未熟なため、膀胱が小さく、溜め込める尿の量が少なかったり、脳からの排尿を我慢するという指令をうまく受け取れないことで、夜尿(おねしょ)をしてしまうこともあります。その他にも、塩分や水の過剰摂取、遺伝的要因、泌尿器系の異常、生活バランスの崩れ、身体の冷え、精神的ストレスなどが挙げられます。

 

夜尿症の治療には、「起こさない」「あせらない」「怒らない」の3原則が大切です。夜中にわざわざ起こして、トイレに行かせることは、睡眠リズムを狂わせるだけではなく、トイレおねしょといって、根本的に治ったことにはなりません。また、成長とともに治ってくることもあるので、あせらないようにし、夜尿(おねしょ)をしたことに対し、怒らないようにしましょう。怒ることは逆効果になります。夜尿症の子供には、必ず治るから大丈夫であることを伝え、安心させることが大切です。治療や対策方法は、病院などによって異なります。医師の指示にしたがって、適切に対応していくことも大切です。